中日笠原が初の開幕投手に前進した。今春3試合目のオープン戦で最長の6回を投げ、許した走者は4回1死から四球の平沢だけ。カットボール、カーブ、得意球のチェンジアップを操ってロッテ打線を無安打無得点に封じ「ちょっと出来過ぎな感じもあると思うんですけど。結構まとまった、いい投球ができたかなと思います」とうなずいた。

前回登板の2日ロッテ戦は3回2/3を2安打無失点。内角への直球、カットボールの精度を課題に残していた。その課題をクリアし、カーブの制球も確認しての手応えだ。

最速164キロのエンニー・ロメロ(28=ロイヤルズ)、大野雄らと開幕を争う。与田監督は「きょうの試合よかったから、とかいう判断だけではない」と、キャンプからの総合判断で開幕投手を決める。笠原は「(開幕は)意識はしない。結果残してローテーションに入ることが大事だと思うので、それを目指してやってます」と言う。3試合で安定感、修正能力を実証。大役に近づく結果を、この日も残した。【堀まどか】