ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が23日、開幕1軍から外れ、ファームで期限を設けず再調整することとなった。当初は24日広島戦でオープン戦4試合目の登板が予定されていたが、この日の試合前練習中に首脳陣と話し合い、1軍を外れることを決めた。

サファテは「開幕に合わせて一生懸命調整してきたが、(股関節手術から)11カ月という期間は、思った以上に長かった。思った通りの動きも球も投げられていない。もう少し時間が必要。戻るべき場所(抑え)に値する球を投げられるようにしたい」と話した。

オープン戦に3試合登板したが17日ヤクルト戦では直球が130キロ台だった。24日から福岡・筑後市のファーム施設で調整をする。「痛みが出たわけではない。筑後で体を整えたい。しっかり時間をかけてひとつひとつ進めたい。2週間なのか、もっとかかるのかはわからない」。2月のキャンプには体重10キロ減で合流。現在は3キロほど戻ったが、筋力トレーニングを行い投球フォームを作り直し、本来の150キロを超える直球が投げられる状態に戻す。

工藤監督は「開幕に合うのは奇跡だと思っていた。上がる期限は決めていない」と、話した。なかなか決まらなかった外国人枠も投手2(ミランダ、モイネロ)、野手2(デスパイネ、グラシアル)が決定的。サファテ離脱により、オープン戦残り1試合で、ようやく開幕メンバー、開幕オーダーの形が見えてきた。【石橋隆雄】