元プロ野球選手の、ファイターズ・ベースボール・アカデミーの講師たちが、少年少女、指導者へ向けて紙上レッスンを行います。

守備編の最終回。テーマは、ゴロ捕球の応用編で「シングルでの捕球」と「逆シングルでの捕球」です。前回に引き続き、05～12年まで日本ハムの野手としてプレーした、ファイターズ・ベースボール・アカデミーの市川卓コーチ（32）が講師となります。

　　　　◇　　　　◇　　　　◇

内野手のゴロ捕球は、体の正面での捕球が基本です。しかし、打球によっては体の横で捕球する場合も出てきます。グラブの出し方によって「シングルでの捕球」と「逆シングルでの捕球」となりますが、どちらも動作は共通しています。ポイントを紹介します。

まず打球に対して、体を横に向けます。グラブを持っている側の足（右投げなら左足）を前に出し、反対側の足はひざを地面スレスレまで低く曲げてください。両足の間隔は広すぎると次の動きにつなげにくくなるため、肩幅くらいの広さをイメージしてください。　グラブは必ず、出した前足のつま先に出すようにします。正面で捕球するときと同様に、グラブの立てすぎ、寝かせすぎにも注意してください。

そしてボールをやさしく吸収するようなイメージで捕ること。グラブの網部分で捕球することを意識すると、土手部分に当てるミスは防げます。また捕球した反動を利用して、腕を上げるようにします。ひじに力が入りすぎていると体が後ろに持っていかれ、次の動作に支障が出てしまいます。

◆北海道日本ハムファイターズ・ベースボール・アカデミー◆　未就学児から小学6年生までを対象に、元プロ野球選手がコーチとなり、野球の基礎基本から1人1人にあった技術指導をしてくれる野球スクール。https://www.fighters.co.jp/academy/baseball/