ロッテ井上晴哉内野手が定位置に帰ってきた。3日の西武戦以来24日ぶりに「4番一塁」で先発出場。

同点の9回2死三塁、楽天松井の直球を決勝の右前適時打とした。「オギさん(荻野)が難しい球を見逃して出てくれて、カクさん(角中)が送りバントを決めて。僕は流れの中で打ってるだけ」と打線の好循環を口にした。

開幕から井上が復帰する23日までの1試合の平均得点は3・4点。復帰以降の4試合では6点と大幅に上がった。軸となる選手がどっしりと座ることによって相手投手にプレッシャーを与えることができる。この試合では井上の抹消後に4番を務めた角中が「2番」に回り、選択の幅も一気に広がった。

角中は1回、先頭の荻野が出塁した直後は左前打でチャンスを広げ先制点を演出。9回には四球の荻野を犠打で送り、井上の勝ち越し打につなげた。井口監督は「いろんな選択肢が取れる。『一番いいんじゃないか』とキャンプから思ってた打順」と手応えを口にした。【久永壮真】