中日が今季最大のアクシデントを総力戦で乗り切った。12連戦の初戦を託された笠原が「不整脈の疑い」と診断され、先発を緊急回避。だが攻守に一丸で結束して3点ビハインドをはね返し、連敗を3で止めた。与田剛監督のコメント。

「先発変更という形の中で、よく頑張ってくれた」

急きょ代役で佐藤が先発し、初回に3失点。だが2、3回は踏ん張り又吉にバトン。変則右腕は4回からの3イニングをパーフェクトに抑え、打線の逆転劇を呼び込んだ。

「素晴らしい投球。いい雰囲気にしてくれた。イニングも今季最長。時々、悪い球が行ったが、すぐに修正できた」

開幕投手の長期離脱もあり得る非常事態。試合前に与田監督は選手を集めた。

「こういう時にみんなで助け合っていくしかない」

「名古屋でたくさんのファンに囲まれて戦えるのは幸せ。選手たちも元気が出る」