右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折でリハビリ中の日本ハム清宮幸太郎内野手(19)が3日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で屋外フリー打撃を再開した。

打撃練習の序盤は、タイミングに苦戦する場面もあったが、計60スイング中14本の柵越えも披露。「最初はなかなか(タイミングが)合わなかったですけど、合ってきたら気持ちよく打てた。やっと野球をやっているなという感じがしました」。晴天の下、充実した表情で汗をぬぐった。

ケガから約2カ月。打球はブランクを感じさせなかった。小田2軍打撃コーチが投じる球を右へ左へ。約5分間、27スイングで8本の柵越えを披露した。その後のマシン打撃でも33スイングで6本が柵越えとなった。「最初としてはこんなもんかな。まだまだよくなると思う。しっかり外で打ち続けて体の動きを戻したい」。見つめていた白村らチームメートも、次々と舞い上がる打球に驚き顔だった。

復活への足取りは順調といえる。今後の予定について、梅津トレーナーは「今日のような感じで打っていって反応を見る。それ次第で次の段階になるのかなと思います」と説明。清宮も「思ったよりも順調ですし、まだまだ振りも戻ると思う。これからさらに良くなるかなと思う」と、手応えありだ。早ければ今月下旬、2軍戦での実戦復帰が見込まれる。「調子に乗らずに1つ1つ、確認しながらやれればと思う」。視界は良好だ。【山崎純一】