トンネルの出口が見えない。中日がまた負けた。今季初の4連敗で、借金も4に。4カード連続の負け越しも決まった。

今季2勝無敗の柳裕也投手を先発マウンドに送ったが、連敗は止まらない。2回にバッテリーミス(記録は2暴投)が絡み、先制を許す。5回1死二、三塁から野選がからんで2失点。1死満塁から3本の適時打を浴び、ヤクルトのスコアボードに「7」が刻まれた。

前進守備からの野選に、与田剛監督は「そういうつもりで前に出している。タラレバを言ってもきりがない」と振り返った。ビッグイニングを招いたバッテリーにも「そういう状態を作ってしまったところがね。野手も必死になって守っているんだから、みんなで乗り切らないと」と苦言を呈し、6回から先発捕手の加藤匠馬をベンチに下げた。

4月27日からの12連戦で8戦を消化し、2勝6敗と負け越しも目前。残り4連戦での救援陣での負担も考慮し、5回までに8点を失った柳を6回も登板させた。「明日勝つことを考えてやるだけ。結果を残していくことに、気持ちを切り替えていくだけです」と与田監督。本拠地でのここ4試合はすべて、来場者3万6000人超えの大入り満員。竜党は令和1勝を待ちわびている。【伊東大介】

▽中日伊東ヘッドコーチ(先発マスクの加藤の途中交代に)「同じ失敗の繰り返しが多い。彼らだけの責任じゃないけど、バッテリーは守りの要。次に影響が残るから、代えた。(リセットできたら)次も使う」

▽中日柳(6回8失点で今季初黒星)「ビッグイニングを作ってしまい、チームに申し訳ないです」