地元凱旋(がいせん)した西武外崎修汰内野手が、犠飛で追撃パンチを食らわした。

3番二塁で先発し3回、1点先制しなおも二、三塁の場面。2球目の直球を、中犠飛とし追加点を挙げた。「まずは地元のみなさんの前で打点を挙げることができて、ホッとしています」と好機で最低限の仕事を果たしたことで一安心。前夜、3打数無安打に封じられた楽天に主導権を渡さず、序盤にしっかりとつかんだ。

北西に岩木山を望む、球場は慣れ親しんだ場所だった。小学校だった当時から、土のグラウンドだったこの球場で、泥だらけになりながら白球を追いかけた。「小学校の時は外野に飛んだら、ランニングホームラン。小中高と使った場所。なつかしいけど、改修で雰囲気はだいぶ変わりましたね」。15年から人工芝化やスタンド拡張によって、プロ野球開催が可能となり、凱旋が実現。「楽しみな気持ちと、活躍しないといけないというプレッシャーがある。空回りしないようにしたい」と、緊張感を漂わせながらも地に足着けてグラウンドに立った。

スタンドには両親や家族、知人ら約150人を招待した。実家で外崎りんご園を営む父・日出城さん(ひでしろ、58)と母・公子さん(55)がスタンドから見守った。日出城さんは「プロに入った時は、まさか青森で試合が見られるとは思っていなかった」と、うれしそうに話した。

外崎の凱旋勝利を後押しするように、6回には山川が22号ソロで突き放した。