1カ月にわたる長いトンネルをやっと、抜けだした。DeNAが4月23日以来の最下位脱出を果たした。ヤクルトが敗れたため、5位に浮上。ラミレス監督は「まだまだ。我々が、いるべきポジションはまだ先にある。勝ち続ければ、そこにたどり着ける」と満足することはなく、Aクラスを見据えた。

指揮官が選んだ上位打線が、結果で応えた。初回にロペスの10号満塁弾で先制。2回に宮崎の適時二塁打で追加点を挙げると、4回には神里、再び宮崎の連続適時二塁打でダメ押しとした。ラミレス監督は「彼らは破壊力がある。それだけの能力を持っているし、結果には驚くことはない」と全幅の信頼を置く。

5月15日中日戦(横浜)から1番神里、2番宮崎、3番ソト、4番筒香、5番ロペスの並びを固定した。それ以降、ここまでの12戦で8勝4敗。筒香、ソト、ロペスの3人が2桁本塁打をマークするなど、状態も上向きで結果も比例している。同監督は「シーズン序盤は打線をいろいろ組み替えたが、今は固定して結果も出ているし、選手もやりやすさがあると思う」。本来の力を取り戻したDeNAが、交流戦前に息を吹き返してきた。【栗田尚樹】