中日は1回にビシエドの8号2ランで先制した。2回は阿部の2点右前適時打で追加点を挙げた。先発清水は3回まで無失点。

巨人は4点を追う6回にビヤヌエバの6号満塁本塁打で追い付くと、阿部のプロ通算400号となる1号ソロで勝ち越した。

中日は1点を追う9回1死三塁から捕逸で同点に追い付いた。巨人はその裏、坂本勇が右越えのサヨナラ打を放った。

巨人中川が2勝目、中日ロドリゲスが2敗目。

 

▽巨人阿部慎之助のコメント「打ったのはシュート。狙ってはいないけど、甘い球が来たらフルスイングすると決めていた。ありがとう!」

▽お立ち台での阿部慎之助「最高で~す! 本当にありがとうございます。なかなか打てるものではないと思っていた。監督がいいところで使ってくれるので、そう思って準備をしている。(監督は)僕と同じくらいホッとしているのではないか。何より連敗が止まって良かった。いつも代打の時、大きな声援ありがとうございます。これが励みで、まだまだ頑張ろうと思える」

▽原監督のコメント「見事でしたね。僕らには考えられない数字。しかもキャッチャーというポジションで素晴らしい数字だと思います。まだあともうちょっと打ってほしいですね。私の目の前で打ってほしいですね」

▽坂本勇人のコメント「阿部さんが400号打ったんで何とか勝って、試合終わりたいなと思ってたんでよかったです。ドキドキしながらしながら打席立ってましたけど、結果出て良かったなとホッとしています。僕も節目のホームランとか、ああいう場面でかっこいいホームランを久しぶりに見たんで、阿部さんより先に言わせてもらいます。最高です!」

<データ>

▼阿部が1日の中日10回戦(東京ドーム)の6回、田島から今季1号を放ってプロ野球19人目の通算400本塁打を達成した。初本塁打は01年4月13日横浜1回戦(東京ドーム)の河原からで、00年以降に入団した選手では最初に記録した。40歳2カ月で達成は山崎の42歳9カ月に次ぐ2番目の年長記録で、出場2211試合は中村紀の2195試合を抜いて最も遅い。

▼巨人で400本以上は王、長嶋に次いで3人目。阿部は捕手で1666試合出場しており、捕手で1000試合以上出場して400本は野村に次いで2人目。10年には自己最多の44本打ったが、本塁打王は獲得していない。本塁打王なしで400本は5人目。

▼阿部はローズと並び最多の228人から本塁打を記録。ローズの228人目は462号の09年岸(西武)で、400号時はローズよりも多い。阿部が本塁打を打った試合は268勝91敗10分け、勝率7割4分7厘。400本以上では秋山の7割3分6厘を抑えて勝率が最も高い。捕手で長年プレーした阿部にとっては、多くの投手から打ったことよりも、本塁打試合の勝率が高い方がうれしい記録かもしれない。