ここまで7戦5勝無敗だったソフトバンク高橋礼が、今季8試合目で自己ワーストの10安打、6失点で今季初黒星を食らった。チームは連敗で再び2位に転落した。

同率首位で並んでいた楽天に初回からつかまった。浅村、銀次に適時打を許し2点を失い、ブラッシュにはスライダーを左翼席上段まで運ばれる推定140メートルの特大16号2ラン。これまで3点以上取られたことがなかった高橋礼が初回で4点を失った。

高橋礼は「カウントを悪くして、ストライクを取りにいって狙われた。初回に4点は、試合が決まってしまうくらい(の失点)」とうなだれた。打線が1点差まで詰め寄った7回に2死満塁から島内にスライダーをとらえられ右前2点適時打を許し、降板した。

工藤監督は「(失点した1回、7回の)四球の怖さを理解してくれたと思う。1つ1つ学んでほしい」と糧にすることを期待した。高橋礼は試合終了から約3時間後に球場を後にした。打たれた映像を確認し、打たれた球種、配球を反省。「コース、低めを狙い過ぎた。高めの直球が一番の武器。次は立ち上がりからロングリリーフのつもりで」と、切り替えた。交流戦まであと1試合。2日に楽天に敗れ、西武、日本ハムが勝った場合は昨年8月6日以来のBクラス転落の可能性もある。交流戦へ勢いをつけるためにも、負けられない。【石橋隆雄】