ベテランのバットが、ベテランの好投を後押しした。

ヤクルト青木宣親は1回1死、カウント1-2と追い込まれてから日本ハム先発杉浦の甘く入った148キロ直球を右中間へ運び先制の9号ソロ。5回1死満塁では、フェンス直撃の適時打を放ち追加点を挙げた。ヤクルトでは入れ違いの杉浦に対し「ビデオを見てイメージをふくらませていた。真っすぐが強いと聞いていたので意識していた」と振り返った。

どうしても勝ちたかった。長い16連敗のトンネルを抜けたが、4日は延長戦の末にサヨナラ負け。「ガクっとはこないけど、勝てる試合だった」と悔やんだ。敗戦から気持ちを切り替え「連敗するわけにはいかないと思っていた」と自らの打撃で勝利。好投した石川の姿も、刺激になった。「今年はいい投球をしても勝てない時があって、今日は、という気持ちだった」。交流戦最高打率を保持するベテランが好調だ。