リベンジならず…。阪神青柳晃洋投手(25)は守備陣の拙守連発にも泣き、121球の熱投実らず4敗目。

自己最多の5勝はならなかった。7回を7安打4四死球で5失点(自責4)。「なんとか粘って最低限イニングを多く投げることはできましたが、味方に先制してもらった直後に逆転を許してしまうなど、攻撃のリズムを作るような投球ができなかった」と反省した。

不運もあった。1点リードの2回は遊撃木浪のまずい守備が記録上2安打になり、さらには適時失策も絡んで2失点。5回には5番レアードに許した適時二塁打も、左翼手江越がやや目測を誤ったようにも見えた。それでも「普段守ってもらっている。自分がエラーしても誰も責めないでくれていますから」と力を込め、「1発がある球場で打たれた。そこが反省点」と責任を背負い込んだ。

痛恨だったのは3回の2ラン被弾。無死一塁でカウント1-2から、4番井上に甘く入ったスライダーを左翼席中段まで運ばれた。「ボールが曲がらなかった。腕の振りが甘かったのか、風の影響なのかは分かりませんが」。プロ1年目だった16年は6月8日ロッテ戦で5回途中6失点と打ち込まれ、プロ初黒星を喫していた。今回も土をつけられ、悔しさが残った。【佐井陽介】