巨人坂本勇が、リーグ最速の20号ソロ本塁打を放ち、歴史の扉を開いた。2点を追う6回無死、1ボール2ストライクからの変化球を「コンパクトにいけた」と左翼席に運んだ。本人は「節目じゃないです」と話したが、シーズン20本塁打以上は自身3度目。過去2度はシーズン後半戦での到達だったが、自己最速を大きく更新した。

連日の打順変更にも、きっちりと順応した。前日4日の楽天戦は15年6月27日のヤクルト戦以来となる4番で出場。この日は、今季初スタメンの阿部が昨年5月26日阪神戦以来の4番で出場し、3番に変更した。「(打順が)何番でも、やることは変わりません」と話したように、今季初の3番でもマルチ安打と結果を残した。

球史に残る強打の遊撃手を証明した。遊撃手での20号リーグ一番乗りは、92年池山(ヤクルト)以来27年ぶり。今季は独走する本塁打王争いとともに打率、打点でも上位をキープし、進化を結果で証明するが、チームは4連勝を逃し「明日勝って、勝ち越して、(7日ロッテ戦の)東京ドームに帰りたいです」と前を向いた。【久保賢吾】

▼坂本勇がセ・リーグ20号一番乗り。巨人選手のセ・リーグ最速20号は10年阿部以来で、遊撃手の20号一番乗りは91、92年セ・リーグで池山(ヤクルト)が記録して以来、27年ぶり2人目。坂本勇の20本以上は10年31本、16年23本に次いで3度目。チーム53試合目の20号到達は、10年の103試合目を大幅に更新する自身最速となった。