キングらしく、どでかい1発を打ち上げた。DeNAネフタリ・ソト内野手が、値千金の19号満塁弾をかました。

パ・リーグ防御率NO・1投手の千賀に対して2打席連続三振で迎えた第3打席は、1-1の6回1死満塁で回って来た。「千賀はスーパーピッチャー。最低でも1点の気持ちで」と控えめながらも高めの155キロを完璧に捉え、右翼スタンドへ運んだ。日本語で「すごい」と自画自賛するほどだった。

一時の不振が、まるでうそのようだ。4日オリックス戦(京セラドーム大阪)から6戦連続で無安打。8日西武戦(横浜)から2試合続けて先発を外れたこともあった。「スタメンを外れた時に、ラミレス監督との練習でメカニック的なものや意識を気づかされた」と肥やしにし、スタメン復帰した11日ロッテ戦(ZOZOマリン)から4戦連発と勢いが止まらない。

交流戦が始まり、36打席で4安打。その4本すべてが1発と、昨季のセ・リーグ本塁打王らしい数字を残す。ラミレス監督も「毎日1本出るようになったけど、それが全部ホームラン。でもまさかグランドスラムとは」と喜んだ。ヤフオクドームでのソフトバンク戦勝利は14年6月15日以来5年ぶり。同監督は「大きな1勝」と胸を張った。【栗田尚樹】