DeNAの2年目右腕、斎藤俊介投手(25)が上々のデビューを果たした。

8回から3番手でマウンドに上がると、思い切り腕を振った。先頭のビヤヌエバを2球で簡単に追い込むと、最後は151キロ直球を外角低めにズバッと投げ込んで見逃し三振。続く相手は社会人のJX-ENEOSの同期で同い年の若林。「ファームで打たれた後に(若林が)上がって活躍しているので、ここで抑えて自分が活躍してやろうと思った」とフルカウントから外角高め150キロ直球を振らせて、空振り三振に仕留めた。最後は陽岱鋼を148キロ直球で詰まらせて、一飛と危なげなく3者凡退に抑え込んだ。

この日、1軍初昇格。17年ドラフト4位で入団後、右肘と右肩の手術を行ったが、ファームでじっくりと体づくりを行い、最速は2キロアップの151キロを計測。今季ここまでイースタン・リーグで23試合に登板してきた経験を、1軍の舞台でも発揮した。ラミレス監督も「予想を超えるすばらしいピッチング。初登板でアドレナリンが出ていたと思うけど、ああいうピッチングを続けてくれれば」と期待した。

斎藤は初の1軍マウンドに「歓声すごかったです。ファームでやってきたことを出せました。真っすぐが上でも通用すると自信になりました。今日は(点差が離れていて)プレッシャーのかからない場面だったので、少しずつプレッシャーのかかる場面で投げられれば」と振り返った。