油断も隙も大敵だ。巨人菅野智之投手が先発予定の19日広島戦で後半戦初登板を迎える。

18日、川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加。一時11連敗を喫し、5位に沈むリーグ3連覇王者にも「(11)連勝する力を持っているチーム。乗らせてはいけない相手」と警戒心を強めた。今季の対戦は開幕戦のみ。7回1失点も黒星を喫した。昨季敵地では4戦1勝2敗、防御率4・15。怖さを知るだけに気を引き締める。

チームは5年ぶりの首位ターン。菅野自身にとっては1、2年目の13、14年に次ぎ3度だ。「1位にいるのはすごく久しぶりの感じがするので、うれしい気持ちもある」。首位をひた走る好状況に素直な喜びも示した。ただ、2位DeNAと中日とのゲーム差「10」への安心感は「1ミリもないです」と言い切った。

監督として通算1000勝まで残り3勝とする原監督の言葉もかみしめる。06年には貯金14から失速。4位に沈んだ経験をミーティングで伝え聞いた。「監督が言っていたように、昔ひっくり返された、ということもある。みんな気持ちは1つだと僕にはそういう風に見えています」。指揮官の偉業、そしてリーグ優勝へ突き抜けるために、広島3連戦の頭をきっちりとつかみとる。【桑原幹久】