日本ハム白村明弘外野手(27)が21日、8番左翼でフル出場したイースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)で決勝の2号3ランを放った。

2点を追う7回無死一、三塁で、3番手宮城の内角直球を右中間スタンドへ。6月15日楽天戦以来の1発は、2軍本拠地での第1号。「うまく反応できて、良い感じで飛んでくれた。なにより鎌ケ谷のホームゲームで打ちたいと思っていたので、うれしかったですね」と、納得の表情を見せた。

春季キャンプ終盤、球団からの打診で野手へと転向し、握り慣れないバットを振り込んできた。「最近(2試合)打席に立てていなかったので」と、出番のなかった前日20日の試合後も、柴田ブルペン捕手が投じる球を黙々と打ち込んだ。この日は第4打席にも左前打を放ち、野手転向後3度目のマルチ安打を記録。「本塁打の後にも安打を打てればいいと思っていたので、良かった」と、素直に喜んだ。

開幕直後の2軍戦10試合で、わずか2安打と苦しんだ時期もあった。吉岡2軍打撃コーチは「野手の体に変わるのも時間がかかったと思う。それでも1球1打席へしっかり向き合っていることが、今日の結果につながったと思う」と成長ぶりを評価した。とはいえ、ここまでの出場43試合で放った安打は20本、打率は1割8分2厘。「ミスショットも多いし、まだまだ。今日はたまたま甘いところにきたのをしっかり振れただけ。継続して結果を残さないと」と、さらなるレベルアップを誓った。【山崎純一】