東海大・山崎伊織投手(3年=明石商)が大東大打線を1安打に抑え、自身初の完投勝利を完封で飾った。

9回先頭に打たれるまで無安打を継続。惜しくも残りアウト3つで、リーグ史上16人17度目(うち完全試合は2人2度)の無安打無得点は逃したが、15奪三振の快投で、連勝による勝ち点1をもたらした。武蔵大も連勝で勝ち点。帝京大は日体大に勝ち、3回戦に持ち込んだ。

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山崎は9回先頭、100球目のカットボールを左前に落とされた。「うまく打たれた。仕方ない」と切り替え、後の3人を抑えた。

8回にこの日最速150キロ。トレーニングだけでなく、元ロッテの井辺コーチから力を抜いても抑える投球を指導された成果でもあった。「ペース配分を考えて形になりました」と笑顔。ただ、最後は「したかったですねえ」と小学4年以来の無安打無得点を逃し、正直に悔しがった。

▽東海大・安藤強監督(無安打無得点を逃した山崎に)「残念! いけると思ってました。変化球が切れてましたね。(日米野球の大学)代表に選ばれ、自信がついたし、アメリカ人相手にゾーンでどう勝負するかを覚えたと思います」

▽東海大・海野(リードした山崎について)「むちゃくちゃ良かったです。最後まで力が落ちませんでした」