仙台大が8-1の7回コールドで東北大に連勝し、勝ち点1を挙げた。最速149キロのプロ注目左腕・小林快(4年=佐野日大)が、その名のごとく「快」投を披露。6点リードの6回表に1失点したが、6回無安打9奪三振でゲームメークし、通算3勝目を挙げた。

約1年ぶりのリーグ戦先発は、「晴れのち曇り」の不本意な内容だった。小林は無安打ながらも1失点。4回までは打者3人ずつで打ち取る完璧な内容だったが、5回に連続四球、6回には3四死球で1死満塁のピンチを招き、4番の右犠飛で失点した。

2年秋にリーグデビュー。本格登板の昨秋は5試合(計19回1/3)で37奪三振の怪腕を披露した。181センチの身長と長いリーチを生かした独特のテークバック。今秋は同じく4年の稲毛田渉(帝京)、大関友久(土浦湖北)とともに、投手トリオでプロ志望届の提出を予定する。

期待の1人だけに、森本吉謙監督(45)は「無駄な1点。ピッチャーはランナーを背負ってからがなんぼ。同じ失敗を繰り返してはダメだ」と叱咤(しった)した。小林は「自分の首を絞めてしまった。もっと強気で攻めたい」と反省。「メンタルではなく技術の問題。課題を練習で克服したい」と、ドラフト指名までアピールを続ける。【佐々木雄高】