ありがとう、ランディ-。今季限りでの現役引退を表明した阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が18日、兵庫・西宮市内のホテルで引退会見を行った。

一問一答は以下の通り。

-日本で成功した秘訣(ひけつ)は

日本に来た初日から自分の心を開いて、新しい国で新しい文化を経験しながら、受け止めていく気持ちが大事。自分が日本に来るまでにアメリカで、過去に日本でプレーした選手やコーチにいろいろ話を聞いて「簡単じゃないぞ」「難しくなるぞ」と、話を聞いていたので。初日からしっかり心を開いて自分自身が柔軟に対応して、文化に対応していくことを心がけていた。その結果、このタイガースで10年間できたのかなと。それは秘訣(ひけつ)の1つかなと思います。

--タイガースの若手投手に伝えておきたいことは

たくさん、本当に有望な若手がいる。みんなのことを応援し続けていきたい。自分が言えることは、本当に一生懸命に頑張っていれば必ず良いことが起こると思う。とにかく自分自身で限界を決めずに、追い込めるところまでしっかり追い込んで、しっかりと練習するようにと言いたいと思います。

--応援してくれたファンにメッセージを

本当にこれまで、たくさんの応援、サポートをして下さいました方々に感謝を申し上げたいと思います。自分自身が野球をやっている姿で、みなさんが笑顔になってくれる。そんな経験、なかなかないと思う。たくさんの経験をさせていただいて、本当にありがたいです。

-対戦してワクワクした打者は

自分もよくやられました、ジャイアンツの坂本選手。本当に彼とは対戦も楽しみましたし、いい成績を残された。いい選手だと思っています。彼と対戦する時はいつもワクワクというか、胸の高ぶりはありました

-この10年でチームに残せたもの、誇れるものは

6度の開幕投手は本当に誇れるものだと思っています。日本人の中でも、なかなかそれだけ開幕投手を務めた人はそうはいないと思うので。

--近い将来、タイガースに貢献したいという思いは

今は正直、自分自身が引退をするというのを受け入れることにいっぱいになっている。あまりそういうのは考えられていません。アメリカに帰って家族と時間を過ごしたいと思っていましたし、それができればまた、やっと引退したんだなという実感も湧くと思う。今は引退を自分自身も受け入れるというか、信じられない部分もあるので。それがいっぱいで、そこまでは考えてないです。

-栗山通訳の存在、メッセージを

違う国に来て、言語が違うという意味では、自分自身の言語で会話ができるというところで非常に大きい存在だと思います。野球だけでなく、いろんな外国人の普段の生活もそうですけど、その辺の部分でお世話になったところもある。本当に大きい存在でしたし、なかなか見えない部分ではありますけど、たくさん助けてもらっているので感謝したいと思います。