パ・リーグマーケティングなどが主催し、学生が「野球を面白くするアプリ」の創作を競う「パ・リーグ学生ベースボールアプリ選手権」が28日、都内で行われた。

プロ野球場のグルメ情報を紹介、検索でき、将来的に注文できる機能などを搭載できるアプリを開発した海城中3年の勝山翔紀さん(15)が優勝した。勝山さんは参加30チームの中で最年少。パソコン購入から1年足らずでの優勝に「自分が神宮球場の売店でほしいと思ったものを作った。最年少でこんな賞をもらえるとは」と喜んだ。

準優勝は「プロ野球観戦をもっと楽しむゲームアプリ」を作成した筑波大大学院生コンビ「つくばエクスプレス」だった。プロ野球の試合を観戦しながら、次のプレー結果を予測。クイズ形式で回答する。管理画面などの完成度の高さ、米国で人気のファンタジーベースボールへの展開の可能性などが評価された。

審査員特別賞は、東大大学院2年の奥山理奈さん(23)が受賞した。東大硬式野球部の元マネジャーで、宮台康平投手(現日本ハム)と同期。自動的に球種が判別できるアプリを開発した。日本ハムの上沢直之投手の7試合分の動画を日刊スポーツの1球速報と照らし合わし、AIを使ってデータを解析。球種の判別が苦手な人にも、野球の奥深さを紹介できるアプリに仕上げた。【斎藤直樹】