野球好き歌手の河野万里奈が9月27日、初めて札幌ドームを訪れ日本ハム-オリックス戦を観戦。1泊2日の弾丸ツアーの様子を綴った。

札幌ドームの初観戦!
札幌ドームの初観戦!

物心がついたころから、親族一同、野球が大好きだった。甲子園まで追いかけた高校球児たちが各球団に巣立っていく。気づけば全球団を応援する理由ができていた。この約20年で、各地の球場に足を運んだ。ただ1カ所、未踏の地があった。札幌ドームだ。「今季こそ行く!」と目標に掲げていたものの遠征の余裕がないまま、実現を諦めかけた9月終盤。最後に背中を押してくれたのは、9月23日、ZOZOマリンスタジアムで観た景色だった。千葉ロッテ福浦和也選手の最後の勇姿、大歓声。決心した。「田中賢介選手の引退試合、観に行こう」かくして弾丸札幌ドーム初上陸ツアーが実現したのである。(ついに、NPB全12球団のメイン本拠地を制覇できました!)

印象的だったことで打線を組んでみた。

1(中)新千歳空港「ROSTER」で好スタート

2(右)It's My Life(チャンス映像)

3(二)賢介選手、涙で見えない1499安打

4(左)ウッ!ハッ!

5(指)「ホームで輝く推し」を観る喜び

6(三)すべてがフォトスポット

7(一)「市民を育むスポーツ施設」感

8(捕)リプレイ検証BGMは古畑任三郎

9(遊)余韻に寄り添う「CLUBHOUSE」

投 鎌スタ始球式ぶり、田中瑛斗投手


新千歳空港「ROSTER」で好スタート

機内で賢介選手『So What』→渡邉諒選手『pride』→宇佐見選手『DAYS』と登場曲メドレーをリピートし、気持ちは出来上がっていた。空港に到着するやいなや、ずっと行ってみたかった場所に向かう。「FIGHTERS DINING ROSTER」…ユニホームやサインに囲まれて北海道の食材を美味しくいただける、球団直営カフェレストランだ。選手ラテアートを頼んだ。散々迷った結果、宮西投手をチョイス。なんだか恐縮でストローを挿しづらい。「俺の顔が崩れへんように飲んでやー!」とおっしゃっているように見える(河野調べ)。甘いものは苦手だが、ひとり店内でニコニコしてしまうほど美味しかった。店内では限定グッズ等が当たる抽選会も行われており、そちらに参加。ガールズユニホームをゲット。我が札幌ドーム初上陸ツアーは「ROSTER」のおかげで大満足のすべりだしとなった。これは西川遥輝選手ばりの好スタート!

ガールズユニホームをゲット
ガールズユニホームをゲット
宮西投手のラテアート
宮西投手のラテアート

見る物すべてがフォトスポット

試合前、札幌ドーム内を1周した。グッズ売り場を見て、選手プロデュースのお弁当を買って(宮西尚生の鉄腕ストラックアウト弁当)、写真を撮って。何気ない展示物すら、わたしのようなファンにとってはフォトスポットだった。特に、各選手の大きな写真で包まれた大きな柱。「Instagramで見たことある!」と興奮。広告塔も担っている中田選手や西川選手らのみならず、リリーフ陣やベテラン選手、若手選手も揃っていて嬉しい。推し選手と一緒に写真に収まれる幸せ。

札幌ドーム到着!
札幌ドーム到着!
宮西投手のお弁当ゲット
宮西投手のお弁当ゲット
宮西投手の柱の前でパチリ
宮西投手の柱の前でパチリ
わお!
わお!
宮西選手のタオルを持ってポーズ!
宮西選手のタオルを持ってポーズ!

「ウッ!ハッ!」

試合開始。東京ドームでのファイターズ主催試合にはよく行くが、やはり札幌ドームは全然違った。6回裏、巨人阿部選手の登場曲『September』で打席に入った宇佐見選手のヒットと中島卓選手の内野安打で無死一、二塁のチャンスを作ると、レフトスタンドから聞いたことのない唸りが聴こえた。何事だ? 耳を澄ますと「ウッ!ハッ!」と言っている。これは!「ジンギスカン」だ! 札幌ドーム限定チャンステーマ! 画面越しでは何度も聞いていたものの、前奏の存在を知ったのも、生で聞けたのも初めてで感激した。かっこいい…かっこいい…!!


「ホームで輝く推し」を観る喜び

選手に直接「ホームとビジターで、気分は違いますか?」と聞いたことはもちろんない。よって想像でしかないのだが、試合前に「あー!」と叫んだりもしながら守備練習をしていた渡辺諒選手らのリラックスムードは、ホームだからこそなのでは?と、勝手に心がホクホクしている。

推し選手であるロンロン(王柏融選手)や宮西投手の出場はなかったけれど、渡辺諒選手をここで見られてよかった。守備中なかなかの頻度でグローブの着脱を繰り返すルーチン(河野調べ)も、顔を真っ赤にしながらのファインプレーも、聴き慣れた登場曲『pride』で打席に向かう23の背中も、ホームだとすべての輝きが増して映った。

日本ハム渡辺諒
日本ハム渡辺諒

余韻に寄り添うCLUBHOUSE

この日がラストゲームとなった賢介選手について、半端に触れることはしない。ずっと応援してこられた方々の素晴らしい文章を読み、そう判断した。ただ、試合後は余韻と喪失感でホテルに直帰する気になれなかった。札幌ドーム付近を地図も見ずにトボトボ歩いていると、幸運なことに「ファイターズオフィシャルショップCLUBHOUSE」に流れ着いた!

ここで「欲しかったグッズを現地で買う」というサブミッションもクリアできた。特に欲しかったのは、選手自身の手で名前がしたためられた「応援フェイスタオル」渡辺諒選手バージョン。賢介選手直筆メッセージや道具の展示も見られた。「CLUBHOUSE」のおかげで、わたしの札幌ドーム初上陸ツアーは劇的に楽しく締まった。秋吉投手ばりの、ナイスセーブ!

渡辺諒選手のタオルをゲット
渡辺諒選手のタオルをゲット
購入したグッズ
購入したグッズ
応援メッセージ
応援メッセージ
選手のグラブやバットも!
選手のグラブやバットも!
引退セレモニーで涙ぐみスタンドに手を振ってグラウンドを1周する田中賢(撮影・黒川智章)
引退セレモニーで涙ぐみスタンドに手を振ってグラウンドを1周する田中賢(撮影・黒川智章)