東大は完封負けを喫し、17年秋から続く連敗が40に伸びた。同時に、98年春から44季連続となる最下位が決まった。

先発の坂口友洋投手(4年=日比谷)が初回、先頭打者アーチを含む5安打で4点を失った。2回からは、前日の1回戦に先発し、6回116球を投げたエース小林大雅投手(4年=横浜翠嵐)がロングリリーフ。8回までの7イニングを6安打2失点に抑える粘り腰を発揮した。

だが、打線が応えられなかった。立大の手塚、赤塚、中川のリレーに2安打無得点に抑えられた。

浜田一志監督(55)は「(最下位が)長く続いている。東大としては、今は選手層は一番厚い。1戦必勝で勝ち点を2つ取るつもりで臨んだが、とても悔しいです」と言葉を絞り出した。

残すは26日からの法大戦のみとなった。1年秋から投げている小林大は、これで計48試合、0勝27敗となった。浜田監督は「小林を勝たせて卒業させたい。それが僕の願いです。法政の調子と、うちの力を数字だけで比べれば、勝つ確率が少ないのは分かっている。それをこじ開けたい」と言葉に力を込めた。

監督の思いを伝え聞いた小林大は「0に抑えれば、勝つチャンスは見える。2試合両方に先発して完投するつもり。そうするしかない」と話した。本格的に野球をやるのは大学が最後。静かな口調に、並々ならぬ決意をにじませた。