慶大は、ドラフト会議でソフトバンク5位指名の柳町達外野手(4年=慶応)が先制2ランで2安打2打点と活躍し、チームの勝利に貢献した。先勝した慶大は2001年秋に記録した9連勝以来の7連勝。敗れた明大はV逸が決まり、春秋連覇が消滅した。

ドラフト会議後、初の試合で柳町が理想的な働きを見せた。初回1死二塁。明大先発でDeNA3位指名の伊勢大夢投手(4年=九州学院)の初球133キロ変化球をバックスクリーンへ先制2ラン。「初球から振っていこうと。うちの投手陣は安定しているので、何とか先制点と思い、それが結果につながりました」。

1点差の5回無死二、三塁では状況判断が光った。三塁走者として、打者正木の2球目が暴投となるとホームへ突っ込み、貴重な3点目を得点した。「反応で行っちゃいました。思ったよりボールが弾んでくれました」。俊足巧打を改めて印象づけた。

2安打で通算109本は歴代17位で阪神上本と並んだ。「100安打を達成してから、あまり気にしてなくて、今何本なのか分からない」と笑った。ソフトバンクは「層が厚いので、簡単には試合に出られないのは分かってます」としながらも、あいさつ代わりの活躍だった。【井上真】