中日の育成1位指名を受けた名大・松田亘哲(ひろあき)投手(22=江南)が20日、名商大グラウンドでの愛知大学リーグ3部優勝決定戦に登板した。愛知淑徳大相手に、10回5安打2失点で完投。チームに勝利を呼び込みんだ。

1点勝ち越しての10回1死二、三塁のピンチ。服部監督の指示もあり松田は申告敬遠を選択した。「真っすぐは走ってなかった。カットボールは自信を持って使える。(次打者が)右だったら、ゴロを打たせてゲッツーが取れる」。127球目の決め球で、投ゴロ併殺をきっちり決め、マウンドでナインとともに優勝を喜んだ。

背番号は13。昨年中日を現役引退した岩瀬仁紀氏(44=野球評論家)にあやかった。「空いていたし、これは欲しいと。岩瀬さんはケガをせず、1000試合以上を投げられた。投げ方をよく見ました。あれだけの年数、パフォーマンスを続けたことは参考にしています」。黒縁メガネがトレードマークの名大初のプロ指名投手は、“研究成果”を優勝決定戦で披露した。

この優勝で名大は2部との入れ替え戦に進出。松田は11月2日の名古屋経大との初戦(パロマ瑞穂)で、学生最後の先発マウンドに立つ。【伊東大介】