10連勝で日本一だ! ソフトバンク工藤公康監督(56)は「SMBC日本シリーズ2019」で巨人をスイープすれば、15年の就任後レギュラーシーズンを含めて最長の9連勝を上回る。

CSファーストステージ第2戦から8連勝中。過去4年で3度の日本一と短期決戦の勝ち方を知る指揮官はヤフオクドームで練習を見守り、敵地に乗り込んでの第3戦へ向けて心構えを明かした。

「勝ち続けられるんだったら勝ち続けた方がいいけど、それよりも目の前の1戦1戦に集中すること。それがこの結果につながっていると思う」

楽天に1敗してから、すさまじい強さを見せている。それも「一戦必勝」の姿勢がもたらしたものだ。今シリーズでは本拠地で巨人に2連勝し、星取としては余裕ができたが気を緩めるつもりはない。

「その日の試合で自分たちがどうする、という風に考えていくのが大事。2勝したからというのではなく、その日の試合で全て出すという考え。先のことは考えないで、次の試合にだけ集中するのが短期決戦においては大事」

交流戦では最後に東京ドームで2勝1敗と勝ち越し、巨人との優勝争いを制した。西武とのCSファイナルステージはいずれも先制して4連勝と敵地でも力を発揮している。DH制のない敵地でデスパイネの起用法や継投などに頭をめぐらせ、指揮官は東京へ向かった。【山本大地】