ソフトバンク中田賢一投手(37)が26日、トレードで阪神に移籍することが両球団で合意され、発表となった。

北九州市の八幡高出身で北九州市大を経て、2004年ドラフト2巡目で中日に入団。FAで14年からソフトバンクに移籍し先発投手として活躍。14年は中日時代の07年の14勝以来、2度目の2ケタとなる11勝をマークするなど、常勝軍団の先発陣の一角を担った。昨年は通算100勝をマークしていたが、FA権を再行使せずに迎えた今年は、出場機会に恵まれず1勝も挙げられなかった。日本シリーズ40人枠から外れ、みやざきフェニックス・リーグで登板していた。

ソフトバンク三笠杉彦取締役GMは「FAできてもらって活躍し、今のホークスの状態をつくってくれた。チームが世代交代するなか機会に恵まれなかったが、本人はしっかり調整してくれた。阪神とご縁がありトレードになったが、活躍してほしい」と話した。

中田は球団を通じて「今年は1軍の力になれず申し訳ない気持ちですが、地元福岡で6年間ファンの皆さんから声援をいただいたことは、僕の野球人生の中でもすごく幸せな日々でした。また、いつも支えてくださった、監督、コーチ、スタッフの皆さんには感謝しかありません。強いホークスでプレーできたことを誇りに思い、これからは迎え入れていただく阪神タイガースさんのために力を尽くすため新たなスタートを切りたいと思います」とコメントした。