西武秋山翔吾外野手(31)が、29日に海外フリーエージェント(FA)権の行使を表明する。

複数の関係者によると、球団側へ正式に申し入れ、申請手続きに入る。侍ジャパンの一員として合宿を行う沖縄・那覇で、権利取得後、初めて決断に至った思いを明らかにする。宮崎合宿中の24日には「言わなきゃいけないときはくるので」と話すにとどめたが、ついに本格的にメジャー挑戦へ動きだす。

申請期限は11月1日だが、プレミア12で世界一を目指すチームへの配慮も背景にあり、強化試合前のタイミングでの表明になるようだ。すでに水面下でメジャーのマリナーズ、パドレス、Dバックス、カブスなどが調査を進める。国内では楽天とソフトバンクが獲得調査を開始。ここまでの交渉で条件提示を受けた西武残留も含め、国内外での争奪戦が11月3日のFA交渉解禁後、表面化していく。

この日は、練習後に普及振興活動「みらいの侍」で地元・城岳小学校を訪問。授業を通して夢を語り、野球教室で子どもと触れ合った。一方で自身の夢について問われると、言葉を詰まらせ「もうちょっと待ってください」と苦笑い。権利取得から約2カ月、自らの口で明らかにする。