日本ハム吉田輝星投手(18)がメジャーのトレンドに乗る。30日から参加する米アリゾナ秋季キャンプでは、大リーグで話題のシアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のスタッフがフォームや球質などを出張測定する予定。

数値に特化した最先端の練習法を学び、参加する他8投手とともにレベルアップを図る。28日はサンマリン宮崎でブルペン入りし、フル参戦した、みやざきフェニックスリーグの全日程を終えた。

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新たな刺激の注入に、吉田輝はワクワクしている。「施設はすごい充実しているので、どれだけ自分で充実した時間を過ごせるか。しっかり考えたい」。29日に米アリゾナへ向けて出発予定。現地では提携球団のレンジャーズの施設で練習するが、シアトルにあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」から測定機材を持ったスタッフが出張でやってくる。

大リーガーの間でも話題の同施設では、個々に投球フォームや球質などのデータを測定し、最適なトレーニングプランを作成、実行している。チーム内では金子が昨オフ、シアトルの同施設で自主トレを行った。球速アップや変化球の質の向上を目指して、科学的な視点からアプローチしてトレーニングに落とし込むのが特徴だ。吉田輝も興味津々で「海外は考え方が違うので新しい部分をしっかり見つけたい」と期待した。

この日はフェニックスリーグ最終戦となった中日戦の試合前にブルペン入り。32球を投げて、宮崎での鍛錬を終えた。「フェニックスでやってきたカットボールは、すごい良くなったと思う。フォークもちょっとずつマシになってきていると思います」と変化球の精度向上も実感した。

その手応えを数値化して、直球も変化球も質をさらに上げるための練習を現地で学び、習得を目指すことになる。「球速を上げるトレーニングに特化していると思うけど、そこはしっかり採り入れていきたい。自分は変化球が苦手なので、真っすぐにどれだけ近づけられるか。追求していきたい」。胸を高鳴らせて、渡米する。【木下大輔】