来年2月の春季キャンプは、1、2軍の入れ替えを活性化する。日本ハムが以前、春季キャンプを張っていた名護市営球場が、大規模改修工事をへて完成間近。近年は短縮していた沖縄キャンプが、5年ぶりに完全復活するとあって、栗山英樹監督(58)は「(2軍キャンプ地の国頭村と車で)40分で行き帰り出来る距離だから、一緒にいるようなもの」と、頻繁な選手の入れ替えを予告した。

工事の影響で、16年からは、1軍キャンプの前半を米アリゾナで行っていた。春季キャンプ前までに、選手の振り分けを綿密に計画する必要があったが、国内で調整が可能となる来春は、キャンプの1軍スタートに、こだわらない。特に新人10選手については「国頭に置いておいてもいい。スタートは、無理をさせる必要はない」と、2軍で土台作りを優先する考えだ。

キャンプ期間を、いかに有効に使うか。「1軍でいる必要はない。逆に開幕から使いたかったら、国頭からスタートさせた方がいいんじゃない?、慌てさせないために。(1軍に呼ぶと調整の)スピードが上がっちゃうから」。焦りによるオーバーペースを、シームレスなキャンプで防ぐ。【中島宙恵】