侍ジャパン稲葉篤紀監督が難しいミッションをクリアした。決勝を見据えながら投手陣の余力を残しつつ、多くの野手に打席数を与え、接戦を制した。

「今日は雑に行かないでおこうと。送るところはきっちり送りながら」。ともに1点リードの5回無死一塁、7回無死一、二塁で犠打を成功。13日のメキシコ戦では2点リードの5回無死二塁で外崎に強攻させ、追加点を奪えなかったことを反省していたが、この日の采配に生かした。「勝ったことに気分はいいが、今日の1試合をどうつなげられるかが大事。決勝という素晴らしい場所で結束力を持って戦っていく」。10年ぶりの世界一へ最後の関門を突破する。