阪神が国際部門を増強する。球団は29日、12月1日付の人事異動で三石貴志氏(38)が球団本部国際スカウトに就任すると発表した。

三石氏は阪神電鉄社員で、現在は甲子園球場職員として企画、運営や営業などの業務に携わっている。学生時代に野球に打ち込み、留学の経験もある。谷本球団副社長は「国際スカウトは一朝一夕には人を作れない。次の世代を担ってもらう。10年後を見据えて若手の優秀な人間を持ってきた」と説明。「12月は結構国際スカウトは業務が動くので、1日でも早く見てもらえたら」と年明けを待たずに異動を早めた経緯を明かした。今オフ、新外国人ボアの獲得を成功させた一方で、ブルペンを支えたジョンソン、ドリスとの残留交渉は難航。国際部門強化で強固な組織作りを目指す。