今季現役を引退したイチロー氏(46=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」の初戦が1日、ほっともっとフィールド神戸で行われた。イチロー氏は9番投手で出場。軟式球を自在にあやつり、9回を6安打16奪三振、131球で完投した。

   ◇   ◇   ◇

イチロー氏の草野球デビューを、智弁和歌山のOBOGが盛り上げた。両者の交流は、同氏が昨秋の高校野球近畿大会で智弁和歌山が明石商に0-12で大敗した試合を観戦したことを機に始まった。最後まで懸命に応援する姿に感激。吹奏楽部が同校の応援歌が入ったCDや、オリジナルの応援曲を贈るなど交流を続けてきた。この日は、吹奏楽部やチア、応援団のOBOG約計120人が集結。一、三塁側に分かれ、教員チームの応援員は赤色のTシャツ、「KOBE CHIBEN」側は青色のTシャツを着用。OGの女性は「(智弁)和歌山にいたから出来たこと」と声をはずませた。