東都大学野球リーグの亜大が22日、東京都武蔵野市内の同大キャンパスで納会を行った。OBは井端弘和氏(44)、現役の巨人北村拓己内野手(24)らが参加。野球部員に関係者も含め約130人が出席した。

今秋のリーグ戦で首位打者を獲得した矢野雅哉内野手(3年=育英)は新チームから主将を務め、来年のドラフト候補にも挙がっている。「プロに行くために亜大に入学しました。でも、今のままではダメだと思いました」と話す。得意の守備で1年からスタメンで出場するも、今春までは数字として結果が出ていなかった。この夏は徹底的に振り込みを続け打撃を強化。首位打者を獲得し「守備だけじゃない矢野」をアピールした。

生田勉監督(53)は「今までの亜大は四球で打席数を稼いで首位打者を獲得することが多かったが、矢野は実力で打った結果で内容のあるタイトル。素晴らしく成長した1年でした」と評価した。「自分が引っ張って、勝てるチームを作りたい」と矢野。来年は、自身の夢の実現と、リーグ優勝へ。ライトイヤーを最高の1年にする。

亜大は14年(平26)春、東都大学野球リーグ戦史上初となる6連覇を達成したが、16年(平28)秋から7季、優勝から遠ざかっている。生田監督は壇上のあいさつで「大学全日本の監督として2年間勤めさせていただきましたが、来年からは自チームに集中し野球します。来年は学生たちと一緒に日本一を目指します」と力強く語り、2019年、亜大硬式野球部の活動を締めくくった。【保坂淑子】