高卒2年目の右腕が今季存在感を示した。広島遠藤淳志投手(20)だ。17年ドラフト5位で入団。19年は中継ぎとして34試合に登板して1勝1敗6ホールド、防御率3・16だった。8月24日には20歳4カ月でプロ初セーブを挙げ、11年に20歳5カ月で記録した今村猛の球団最年少セーブを更新した。

シーズン後に先発転向を志願し、宮崎・日南での秋季キャンプでアピールを続けた。「球数を多く投げて、その中で球の質だったり、安定性を求めて、良いボールを何球も投げられるというのが先発の一番基本」。キャンプではブルペン、紅白戦を含め、チーム1位の1068球を投げ込んだ。「多く投げるのが目標だった。持っているものをアピールできた。1つ前進できた」と手応えをみせていた。

「先発ローテーションに入って、いつかは広島カープのエースになりたいです」。大志を抱く新エース候補の20年シーズンの挑戦に注目だ。【広島担当=古財稜明】