中日笠原祥太郎投手(24)が大役狙いを封印して今季に臨む。昨季、3年目で初の開幕投手を務めた同投手だったが、不整脈の手術を受けるなど不本意なシーズンを送った。

「(今年の)開幕投手への意識は全くない。大野雄さんや柳に任せます」。春季キャンプへ向け、体作りを続ける左腕の頭に、2年連続開幕投手のイメージはなかった。

昨年は8試合3勝2敗。開幕投手として、1年を通じて先発陣をけん引できなかった。「まずはローテーションに入って、1年間投げきること」と冷静に目標を設定した。

昨年12月には1人50万円を集め合って、米国から「ドライブライン・ベースボール」のスタッフを呼び寄せセミナーを受講。「股関節の硬さを再確認できた。球速アップとケガの防止につながる。50万円の価値はあった」と、手応えを口にする。米国人スタッフからは新球「パワーカーブ」もゲット。4年目左腕が7年連続Bクラス脱出へのピースに食い込む。【伊東大介】