関西学生野球連盟に属する立命大が5日、京都市内の同校グラウンドで20年の練習を開始。午前中に上賀茂神社で必勝祈願のお参り後、午後から全体練習を行った。

今秋ドラフト候補に上がる最速151キロ右腕の有村大誠投手(3年=秀岳館)は「最後なので悔いが残らないようにしたい」と大学最後の1年に向け、引き締まった表情を見せた。昨季はDeNAに2位で指名された坂本裕哉投手(22)とともに先発2本柱を形成。今年は坂本の後がまとして、リーグ戦1試合目の先発を担う線が有力。「MAXを155キロで、常時145キロを目指しています」と持ち味の直球をさらに磨く構え。昨秋のドラフト後には、坂本と食事をともにし「『俺より良いんだから』って言ってもらいました。お世辞かもしれませんが(笑)」とうれしいエールを受けた。「冬は筋力アップと体を一から作って。球速はどこにいっても大切。球速とコントロールを良くして、(リーグ戦の)1戦目と3戦目のムラがないようにしたい」。目標のプロ入り、チームの勝利のためにも成長を誓った。

2季ぶりのリーグ優勝を狙う立命大は、大学日本代表候補合宿(昨年11月~12月・松山)に参加した、強肩捕手の榮枝裕貴捕手(3年=高知)、好打者の三宅浩史郎外野手(3年=神港学園)とドラフト候補に名を連ねる選手がそろうほか、最速149キロ右腕の山梨智哉投手(3年=静岡東)も注目株。目標の日本一へ達成へ、立命大カルテットが先導する。