女子高生を泣かせちゃった!オリックスドラフト1位の宮城大弥投手(18=興南)が宮崎春季キャンプ初めての休日となった5日、15歳の高校1年生を号泣させた。

まさか…だった。キャンプ休日のこの日、新人選手たち13人は育成ドラフト4位平野大和外野手(18=日章学園)の母校、日章学園のパティシエ調理室で「パンケーキ作り」に挑戦した。母校ということもあり、平野の野球部後輩や、ファンクラブ? の女子生徒たちがパティシエ調理室の窓からその様子を眺めている最中に事件は起きた。

完成したパンケーキを育成ドラフト6位大下誠一郎(22=白鴎大)が「ファンサービス」の一環で、生徒に「アーン」と食べさせた。これに負けじと宮城も応戦した。すると、緊張しながら「アーン」した相手は、オリックスファンの女子生徒だった。パンケーキを口にする前から声を震わせ、フォークで食べさせてもらった瞬間に号泣…。周囲の生徒にタオルを渡されるぐらいに泣いた。

宮城から「アーン」してもらった嶋崎絵里子さん(15)は「友人にキャンプに連れて行ってもらったのをきっかけに2年前からオリックスファンなんです。同じ空間にいるだけでも幸せなのに、食べさせてもらったり…。感動で涙がでちゃいました。もう一生の宝物のような思い出です」とほおを赤らめた。

これに宮城は「ファンが喜んでくれるのはすごくうれしい。対応をしっかりして、ずっとファンのままでいてほしい。(号泣ファンは)初めての体験だった。あれだけ熱意を持ってくれていてうれしかった」と表情を緩めた。

6日からは第2クールが始まる。宮城は「プロに入ってまだまだと実感している。時間を見つけて自分で練習しないといけない。自分から先輩に聞きにいって、積極的にやりたい」と力を込める。

プロの世界は結果が全て。パンケーキのホイップや蜂蜜のように甘くはないが、ファンが流したうれし涙は、きっと宮城のパワーに変わる。【真柴健】