草野球から独立リーガーとなった杉浦健二郎投手(21)が7日、BCリーグ神奈川の合同自主トレに参加した。始動5日目、初めて視察に訪れた鈴木尚典監督ら首脳陣の前で、順調な調整ぶりを披露した。ここ数日の疲労を考慮し、キャッチボールやランニングなど軽めのメニュー。それでも軽やかな身のこなしで、指揮官の目を留めた。

昨秋のトライアウトで150キロを計測しプロへの道を切り開いたが、練習中、鈴木監督には「打撃が大好きです」とアピールした。右投げ両打ち。打撃へのこだわりも強い。元々は外野手でトライアウトにエントリーし、投手は第2希望だった。練習を見守った指揮官は「可能性をたくさん持っている。両方チャレンジするのはいいと思う」。NPBで2年連続の首位打者を獲得したバットマンから、将来的な二刀流構想を引き出した。

まずは投手としてプロに通用することが大前提。4月の開幕に向け「硬球だと若干腕を下げた方が楽に投げられる」とフォームの改良に力を入れている。硬式の実戦は未経験。試行錯誤しながら成長する。高校大学の野球部に未入部の原石は、二刀流という新たな夢にも挑戦する。【湯本勝大】