日本女子プロ野球機構は14日、20年シーズンから、1度ベンチに下がった選手でも再出場することができる「リエントリー制度」の導入を正式決定した。

リエントリー制度は、1試合中に何回でも使用することができるが、1イニングで再出場できるのは1選手1回のみ。同制度は、女子プロ野球主催の公式試合(ヴィクトリアシリーズ、オールスターゲーム、女王決定戦)で導入される。選手に出場機会を多く与え、活躍してもらうことが狙いだ。

また、今季から以前の春夏秋の3季制度から、前期45試合、後期33試合の前後期制への変更が決定済み。1日2試合開催時は7イニング制を、1試合のみの場合は9イニング制の2形式イニング制も導入する。

京都フローラ、愛知ディオーネ、埼玉アストライアの3球団でリーグ戦を行う同リーグは、昨季限りで71人中36選手が退団。リーグ存続も不安視されたが、今季は新人8人を加えた43選手が所属する。各チーム14から15人が所属し、各球団とも野手の内訳は捕手2人、内野手4人、外野手3人の計9人で人繰りはギリギリだ。運営資金面の問題を抱えていることもあり、遠征費等削減のため、今季から試合会場をわかさスタジアム京都をメインに、関西中心で行うことが決定している。