<練習試合:阪神1-7広島>◇15日◇沖縄・宜野座

今季初めて実戦で1番に入った阪神糸原健斗内野手が、マルチ安打の活躍だ。

1回は二ゴロに倒れたが、3回1死走者なしでの第2打席に中前打。5回1死一塁での第3打席は右前打で一、三塁に好機を広げた。5回の出塁後に交代し、3打数2安打。チャンスメークの役割を果たした。

「打順関係なく自分の持ち味を出そうと思っている。結果として出て良かった。(5回は)直球を狙っていて、直球がきて、しっかり一、三塁の状況をつくろうと思って打席に入った。その通りになって良かった」チームでここまでの練習試合3試合の先発1番は8日高山、9日木浪、11日上本と、近本2番構想を推し進める中で、多くのパターンが試されている。これまでも1番候補の1人として糸原を挙げてきた矢野監督も「出塁率を考えれば1番健斗(糸原)もいけると思うし、いいつながりという感じには見えた」と目を細めた。

昨年出塁率3割5分3厘は規定打席到達者では糸井に次いでチーム2位。60四球はチームトップだった。二塁のポジション争いも激しいが、1番糸原、2番近本の並びが20年虎打線のパターンの1つに入っているのは間違いない。