ミスを犯した内野手トリオが一夜明けた25日に、志願の早出特守を敢行した。

24日のヤクルトとのオープン戦(浦添)で糸原、木浪、北條がそれぞれ1つずつ失策を記録。早朝のメイングラウンドには、3人の姿があった。

久慈内野守備走塁コーチと藤本同コーチから約45分。開始時は3人が二塁でノックを受け、糸原は三塁、木浪、北條は遊撃で捕球を繰り返した。

木浪は「自信をつけるしかない」と険しい表情で語った。この日は中堅の位置で筒井外野守備走塁コーチから飛球ノックも受けた。打球を追う際の体の切り替えも教わり、守備の意識を高めていく。「バッティングも守備も全部、ミスしてもプラスに変えてやっていきたい」と必死にボールを追った。

矢野監督は早出特守組の姿勢を「『失敗したらあかん』と思ってプレーする方がよっぽど成長ないと思う。ミスしてからどうするか」と評価した。今キャンプは連日、多くの内野陣が早出特守に参加。昨季12球団ワーストの102失策を記録した守備力を課題に取り組んでいる。糸原は「まだ時間は1カ月ある。自信を持ってシーズンに入れるように」。北條も「今日しかないというか。明日は(打ち上げ日で)やらないので、最後だと思って」。シーズンまで地道に拙守克服へ練習を重ねる。【奥田隼人】