ソフトバンク工藤公康監督が6日、開幕投手に東浜巨投手を指名したことを明言した。ペイペイドームでの投手練習中に報道陣を集め「昨日(5日)、東浜君に伝えました」と明かした。

工藤監督は「キャンプからの取り組みを見ていても、今年にかける思いが伝わってくるものがあった。昨年の悔しい思いもあると思う。開幕を任せるので、1年間しっかりやってほしいという思いで伝えました」と、3月20日ロッテ戦先発を託した思いを話した。

東浜は昨年6月に右肘手術を受け、復活への強い思いで今季に臨んでいた。キャンプでも投手陣を引っ張るような姿勢で取り組み、オープン戦初戦だった2月23日オリックス戦でも先発を任され、最速150キロをマークするなど順調な仕上がりぶりでアピールしていた。

一方で、開幕最有力だった千賀はキャンプインと同時に右ふくらはぎを痛め、終盤には右前腕部の張りで再び離脱した。工藤監督は「一番候補だった選手がケガだったりもあったので。(東浜)本人の中でも、指名されたらやってやるぞという思いがあったと思う」。エースの復帰にめどが立っていない中で、17年最多勝右腕に開幕マウンドを託した。【山本大地】