高卒ルーキーがハツラツデビューだ! 阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が7日、日本ハムとのオープン戦で1軍デビューを飾った。

4回表から糸井に代わり右翼の守備へ。初安打こそ生まれなかったが、昨夏の甲子園決勝以来198日ぶりの凱旋(がいせん)に「楽しかった。自分の見える景色がとてもいい風に見えた」と笑みを浮かべた。

記念すべき1軍初打席で強気の姿勢を見せた。5回裏2死二塁のチャンスで、ひるむことなく初球からバットを振った。右飛に倒れたが「どんどん積極的に振っていこうと思いました」と納得の表情。7回の第2打席は変則右腕村田の前に空振り三振。「真っすぐのキレも違いました。ちょっとサイド気味だったんですけど、変化球も止まって見えた。そういった投手の変化球は止まるんだなって、分かった」。プロの洗礼を浴びたが、前向きだった。 試合前のフリー打撃では46スイングで3本の柵越え。バックスクリーンへたたき込み、昨夏の甲子園決勝で奥川(ヤクルト)から放った逆転3ランをほうふつとさせた。8日の巨人戦にも出場予定。「何事にも準備をして。いいスタートを切れるようにしたい」。注目のスラッガーがプロ初安打を狙う。【只松憲】