日本野球機構(NPB)とJリーグは9日、都内で第2回新型コロナウイルス対策連絡会議を行い、専門家チームから20日のプロ野球開幕と18日のJリーグ再開をさらに延期するよう答申されたことを明らかにした。

基本再生産数(感染者1人から生じる2次感染者数)の問題に加えて、各球場やスタジアムでのサーモメーターやアルコール消毒などの完備が難しいことも理由にあげられた。

NPBの斉藤惇コミッショナー(80、以下斉藤)の一問一答は以下の通り。

-延期は致し方ないという考えか

斉藤 基本再生産数の減少がまず見えない。2人、3人と罹患(りかん)者が増えていく状況では、とても開催できない。開催するにしても、最善の努力をした体制を引かないといけない。結論としては今の段階では、個人的には延期はやむをえないと思っている。このあと全球団と協議をしてご報告します。

-日程調整の見通しは

斉藤 延長するかどうか含めて決めていく。(試合数)143という数字は、いろんな人がやりたいと思っているし、我々もそう思っている。例えばどういう条件がそろえば、何週間くらいずらせば、143試合がいつまでに可能か、非常に難しい算数を解かなければいけない。いくつかのイベントをやらないでやるとか、あるいは寒くなっても少し伸ばすとか、いろいろあると思う。普通に考えれば、5月前あたりにスタートできない状況が日本にあるとすれば、オリンピック(五輪)そのものにも影響してくる。基本は143試合をどうやるかを考えながら、検討していきたい。

-再開時は会議で判断するのか、専門家の判断を受けて決断をする流れになるのか

斉藤 (専門家の)賀来先生から、全国にアドバイザーを8人くらいご推薦いただき、名前も具体的に頂いた。この方々ともお話ししながら、最終的には場合によっては(専門家の)3先生方のご意見を聞きながら、結論を出していくことになる。

-無観客試合への考えは

斉藤 12球団と話すことになるが、個人的な感覚でいうと、最後の最後の選択、ほとんどありえないに近い選択ではないかと思う。