ソフトバンク東浜巨投手(29)が12日、センバツが開催中止となり落胆する高校球児たちにエールを送った。08年に沖縄尚学でセンバツ優勝投手となった右腕は選手の無念を思いやり、励ました。

ペイペイドームでの投手練習を終え、11日に中止が決まったセンバツの話題になると「球児の気持ちを考えるとなんとも言いがたい…。悔しいだろうな。言葉では言えないくらいのものがあります」と、絞り出すように語った。自身は優勝を経験し、亜大に進学。プロへの道を開いた大きな大会だったと振り返る。「甲子園のグラウンドに立てるというのは特別。極端ですが、人生が変わる場所。ぼくもその1人」と、マウンドを懐かしむように言った。

球児は今、やり場のない思いと向き合っていることだろう。東浜は「なんか悔しいですよね。どこに当てたらいいかわからない悔しさはある。ぼくが高校生ならどうしていいかわからない。今すぐには無理かもしれないけど…夏に向けて前を向いて頑張ってほしいですね」。思いを重ねながら、エールを送った。

プロ野球も開幕延期となり、いつスタートできるか未だに不透明だ。開幕投手を託されている東浜は「こういう調整は初めてなので、手探りになると思う。時間をどう使うか。元々あるはずのなかった時間なので、それを有効に使いたい」と前向きに話した。まずは13日広島戦に先発予定。球児の思いも胸にマウンドに上がる。【山本大地】