プロ野球独立リーグ、BC新潟が14日、長岡市内の球場でキャンプインした。当初はハードオフ新潟で行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で施設が使用不可になり、会場を移した。練習開始に先立ち、橋上秀樹総合コーチ(54=強化アドバイザー兼任)は「明確な目標を持て」と選手たちに指示した。リーグは4月11日に開幕する。

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キャンプは橋上総合コーチの指示で始まった。清水章夫監督(44)に続いて選手の前に立ち、登山に例えて「明確な目標を必ず掲げろ」とNPB入りを目指す覚悟を促した。「これから君たちは難しい山を登ることになる。山頂のどの部分に登るのか、明確にしないと道に迷う。ここで野球をやる期間は短い。遠回りはできない」。

野手は打撃練習をメインにトレーニングを積んだ。11年シーズンに新潟の監督を務めていた橋上総合コーチはこう話した。「打球の速さ、飛距離、音、スイングスピード。レベルは以前より数段上がっていると感じた」。キャンプ初日からきめ細かい指導を施し、新人・奥田昇大捕手(22=立正大)には、スイングするバットの軌道を修正。「まだ具体的な技術指導はない」と言いながらも「早めに修正させたい」と気づいた選手には、手取り足取りの熱血指導だった。

新型コロナウイルス感染防止のため、キャンプはファンには非公開。練習試合、オープン戦も無観客ゲームになる。選手には練習前に手洗い、うがい、検温を義務づけるなど多難なスタートになった。それでも、橋上総合コーチは「(選手の)体は大きくしっかりしている。動きもハツラツ、機敏に見えた」と自主トレでの順調な調整ぶりに満足そうだった。【涌井幹雄】