NTT東日本の稲毛田渉投手(22=仙台大)がデビュー戦で快投をみせた。日本ウェルネススポーツ大学東京戦に先発し、5回を2安打1失点の14奪三振。1回2死から4回1死まで7者連続三振を奪った。5回に左中間席へのソロ本塁打を浴びたが、実力を発揮。チームの今季初の公式戦で、最速153キロルーキーがインパクトを残した。

フォークとチェンジアップを投げ分け、14奪三振中、空振り三振が11個。「やろうとしたことはできた。順調に段階を踏めています」と結果には満足したが、より状態を上げるとした。

仙台大在学時はプロ注目投手だったが、昨秋のドラフトで指名漏れ。社会人野球に進み、2年後のプロ入りを目指す。「野球の考え方や配球などレベルが高い。毎日が勉強で楽しい」と新鮮さを感じながら新生活を送る。自身の調子に関係なく結果を残せるよう、フォームの安定性を求めて改良中。「結果を求めていきたい。中途半端な投球にならないように、その土台作りのフォームです。自分の理想に向け、極めていきたい」と意気込んだ。【湯本勝大】