新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4日までだった巨人の個人調整期間は当面の間延長される見通しになった。

3月31日、川崎市のジャイアンツ球場で原辰徳監督(61)が球団首脳らと今後の日程などについて協議。当初は坂本、丸、岡本ら主力野手や先発ローテ投手は個別で調整を行い、5日から全体練習を再開する予定だった。だが先行きは不透明な状況で、球団側は1日から個人調整期間が続く限り、報道陣に練習施設への立ち入りを含めた取材自粛を要請した。

現時点ではプロ野球の開幕は4月24日を目標としている。原監督は「まだそこが前提としてある」と、3日には2軍対3軍をベースとしたチーム内の紅白戦を組んだ。「心も体もでしょうね。コンディションを維持してもらうことが大事。技術的なことは出来上がっている。何とかいい形で維持して、チームを結成した時に、いい状態で集まることが一番大事なこと」と最善の準備を進める。

選手やチームスタッフは不要不急の外出を禁止し、特に多数の人が集まる飲食店への出入りは控えている。自己管理の徹底が求められる状況に、指揮官は「非常に厳しい現実がここのところ出てきている。なお一層気持ちを強くすることが大事」と呼び掛けた。